• 『水俣病の記憶を甦らせてくれた』生誕100年 ユージン・スミス写真展(2017年11月25日~2018年1月28日)

    初めて東京都写真美術館に行きました。場所は恵比寿ガーデンプレイスのそば。再開発された一角を占めます。恵比寿駅からは徒歩10分以内。比較的新しい施設ですので、バリアフリー関係は整っている方だと思います。 今回は、ユージンスミス(Eugene Smith)の写真展に行きました。シルバーデーで、65歳以上が無料なのが背中を押してくれました。会場は、シルバーデーにもかかわらず、混雑はほとんど無くストレス無く鑑賞が出来ました。 さて、私が彼の名前を知っているのは、水俣病の写真を撮り続けた人だったことです。 水俣病はご存じのように、今や温暖化の規制など、環境問題にある意味(最近はそうでもないかも)国際的にも積極性を示している我が国ですが、そもそも環境省(当初は環境庁)なる役所の発足の契機にもなった重大な身体への汚染にからむ病気で、最初の司法判断が出るまでの間をとり続けた写真集の作者の一人です。もう一人は奥さん。 その生涯にわたる作品群の中から、主に作品別にまとめて展示していました。 若い時の作品はともかとして、従軍写真家としての記録写真を撮る頃には劇的に訴求力のある写真家に育って行ったと思います。 彼の写真の手法は、コンピュータ黎明期のSEのようです。かつてSEはその企業の人たちとその企業で仕事をして、その仕事を覚えた上で、コンピュータ化を図っていきました。そうした感じに似ています。水俣もそうですし、彼を有名にしたと説明のあった「カントリー・ドクター」もそうです。これはアメリカの片田舎の町の医者の日常を追ったドキュメンタリー写真(彼はフォトエッセイと呼んでいたらしい)ですが、これもその町に住み長い時間かけてとりためたモノです。助産婦の仕事を追ったときには、その助産婦に私と一緒に仕事をしている人とまで言わしめるような、そうした手法で対象に迫りました。 興味を持ったのは日立です。日立製作所は、彼にパンフレット写真の制作を依頼した経緯があるようです。知りませんでした。日本の巨大企業そしてそこに働く人たちの関係を、雇い主と雇われ人、搾取する側と搾取される側というような単純な企画に当てはめたものでは無い世界を、表現していました。 この展覧会は、玉砕の島サイパンから始まって水俣に至る、ユージンスミスと日本との関係をまとめるという側面をも持った展覧会であったと思います。

  • 『即興では描けない超絶技法』オットー・ネーベル展(2017年10月7日~12月17日)

    副題は「シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」。でも、圧倒的なオットー・ネーベルの作品群。いい夫婦の日(11月23日)のチョコプレゼント目当てに、bunnkamuraミュージアム一番乗り。 彼の絵は避難民しか知らなかった。というか、絵そのものの認知だけで、題名も知らなかった。その避難民、売店のポストカードや、bunnkamuraの通信紙の表紙を飾っている映像は、私が見たことのある明度のものだった。が、今回実物を見て、かなり暗い調子の絵で有ることを知った。 避難民・・・彼自身が第二次大戦中にドイツからスイスのベルンに身を寄せている。1935年、ヒットラーがベルサイユ条約を破棄した年のこの作品は、その反映なのだろうか。でも、正直この絵は、若い夫婦が子供を連れてどこかに行くというほほえましささえ感じる絵として見てきた。徒に明度を上げているのは誤解されかねねないかと。藤井隆の本展のページhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_nebel/topics/749.html の感じが実際の色調に近い。 その避難民を双眼鏡で見てびっくり。線画の中を塗りつぶすように着色しているように見えるが、双眼鏡で見ると、小点や極細の線の集合で描かれている。学芸員にどのように描いたのかと尋ねると、後半に映像を見ると分かると応えた(後半で藤井隆による解説映像を見ることが出来る)。 彼の絵の多くはこの手法で描かれており、根気と時が費やされて出来上がっている。 番外編というか、「11人の子どもたちが「日本」ごっこ」という作品も。ネット上では、北斎漫画との関連性を指摘する声も。(https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12325071882.html) wikiで有るのは英独仏語。何れも作品画像や肖像すらない。しかし、むしろ描く行為のその画業のすごさに驚き感動した。全体的に丁寧な作品紹介にも好感。 不満は、一部のライティング。鑑賞者が映ったり、反射して作品が見えずらい。空いており鑑賞に支障をきたすことは無かったが、残念。

  • 溢れんばかりの愛愛愛

    有名な「誕生日」の絵を彫刻にもしていたんですね。 どちらからも幸せ気分を感じて、思わず微笑んでしまいました。深くて濃い青の中に浮かび上がる幻想的な世界を直接見られて良かった!

  • 『カンディンスキーの初期作品にふれる』表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち(2017年10月17日~12月20日)

    汐留ミュージアムで開催されている「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」を見に行った。汐留ミュージアムは初めて。 ここはルオーの作品を多く収蔵している。それ故であろうが、箱根にあるポーラ美術館がその収蔵作品を絡めた特別展を多数生み出していて、これまで見た何れもが秀逸であったという思い出があるが、そのような形式を踏んだ展覧会であった。 つまり、私としてはカンディンスキーを見に行ったのだけれど、むしろ力作がそろっていて、なおかつその生涯を時代順に追えたのは、ルオーの作品だった。これからこの美術館の展覧会に行くと、たぶんルオーのことは多数触れるだろうから、彼についてはここでは割愛したい。 会場は平日昼間と言うこともあって、会場全体で20~30人くらいの観覧者だったように思う。内容が内容だけに、惜しい気がする。日本を代表する企業となると、徒に宣伝して人を集めようとする気は無いのかも。 カンディンスキーの作品で言えば、その初期の作品の「商人たちの到着」と中期の「E.R.キャンベルのための壁画No.4」(ともに宮城県美術館収蔵のもの)が印象に残る。あといくつかの版画かな。また、ガブリエレ・ミュンターの作品が、カンディンスキーの作品の横に寄り添うように配置され体のも印象に残った。 ルオーとカンディンスキーだが、パンフレットにある『20世紀の初め、ルオーが重視したパリのサロン・ドートンヌにカンディンスキーが出品を続け、カンディンスキー率いるミュンヘン新芸術家協会の展覧会にルオーが出品するという時期がありました。それぞれがフォーヴィスムとドイツ表現主義の拠点となった展覧会で、互いの運動への関心を深めていたこともうかがえます。』という筋書きで、この展覧会は構成の着想を得ているようだ。 現代美術の黎明期にあたる頃、二人ないし二つのグループが互いに認め合いかつ切磋琢磨していた時代を垣間見ることの出来る展覧会と言うことが出来るだろうか。 この展覧会の半券があると、Bunkamura ザ・ミュージアム「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」2017年10月7日(土)~12月17日(日)、または東京ステーションギャラリー「シャガール 三次元の世界」展 2017年9月16日(土)~12月3日(日)が100円引きになると言うことだ。

  • 草間彌生展 我が永遠の魂

    草間彌生展へ行ってきました。 平日の閉館に近い時間帯だけに混雑はしていませんでした。 写真を撮れるスペースもありファンにはたまらない展示かと思います。野外にも有名なカボチャの巨大オブジェもあり草間ワールド全開の展示となっています。 開催期間 2017年2月22日(水)- 5月22日(月) 休館日 毎週火曜日 ※5月2日(火)は開館 開館時間 10:00 - 18:00 金曜日は20:00まで (入場は閉館の30分前まで) ※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館 会場 国立新美術館 企画展示室1E【東京・六本木】

  • 帰りは渋谷で遊ぶぞー

    色の中に黒い線で輪郭を書いてる絵が多かったのがちょっと。飛び立てないというか。油絵のゴツゴツした感じでもう少し書いてもらえると嬉しかったです。油絵好きじゃないのかな

  • これでもかこれでもかと

    有名でないいい絵はたくさんあるって事を教わる

  • ダリ展

    新国立美術館♪ ダリの独特な世界をめいいっぱい!堪能してきました~。 シュルレアリスム、ちょっと苦手な分野なのですが、 観終わった感想は「面白かった!」です。 なんだろう、脳が色々な刺激を受けてビックリしてる感じ。 途中、いくつか上映作品があったんですが、その中のウォルト・ディズニーとのアニメーション「デスティーノ」。ダリの不思議な革新的な想像がどのようなものなのかが、すごくわかりやすく、また映像というか、ダリの世界に吸い込まれる感覚。戻って2回観てしまいました。 そして、最後、ミュージアムショップの出口に秘密の部屋がw ダリの作品が立体的に巨大化して展示されていて、写真撮影可!奥の方で鏡に向かってカメラを向けて撮るのがオススメ!顔がちょうどスマホに隠れて、自分自身がまるでダリ作品の中の「顔がない感じの人間」になって…ダリ作品の一部にw 色々とっても面白かったです♪

  • ポンピドゥー・センター傑作展

    東京都美術館にて。 パリのポンピドゥー・センターコレクションを1年1作家1作品で辿る展覧会。1906年から1977年までの芸術世界の変化を時系列で追うことができる。展示作品は絵画にとどまらず、彫刻や写真、映像にまで及ぶ。 有名どころは少ないけど、新しい発見がある展覧会だった。 ジョルジュ・ブラックの「レック湾」はフォーヴィスムの画風で描かれた風景画。よくキュビスムでピカソとともに見ることが多いけど、この画風の作品は初めて見て驚いた。 ジャコメッティの「ヴェネツィアの女V」。美術オークションでいつも超高い値が付くあの彫刻家。初めて見たけど超細いね。頭部は本当に小さい。でもよく見ると女性の表情が少し分かる気がする。 アガムの「ダブル・メタモルフォーゼⅢ」は見る角度によって絵柄が変わる。2次元では表現しきれない。これは実際に何度も自分が動きながら確認する必要がある。 最後のお土産だが、リサとガスパールコラボの限定絵はがきが無性にかわいくて全種類買ってしまった。