オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代

2017/10/07 - 2017/12/17

  • 『即興では描けない超絶技法』オットー・ネーベル展(2017年10月7日~12月17日)

    副題は「シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」。でも、圧倒的なオットー・ネーベルの作品群。いい夫婦の日(11月23日)のチョコプレゼント目当てに、bunnkamuraミュージアム一番乗り。 彼の絵は避難民しか知らなかった。というか、絵そのものの認知だけで、題名も知らなかった。その避難民、売店のポストカードや、bunnkamuraの通信紙の表紙を飾っている映像は、私が見たことのある明度のものだった。が、今回実物を見て、かなり暗い調子の絵で有ることを知った。 避難民・・・彼自身が第二次大戦中にドイツからスイスのベルンに身を寄せている。1935年、ヒットラーがベルサイユ条約を破棄した年のこの作品は、その反映なのだろうか。でも、正直この絵は、若い夫婦が子供を連れてどこかに行くというほほえましささえ感じる絵として見てきた。徒に明度を上げているのは誤解されかねねないかと。藤井隆の本展のページhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_nebel/topics/749.html の感じが実際の色調に近い。 その避難民を双眼鏡で見てびっくり。線画の中を塗りつぶすように着色しているように見えるが、双眼鏡で見ると、小点や極細の線の集合で描かれている。学芸員にどのように描いたのかと尋ねると、後半に映像を見ると分かると応えた(後半で藤井隆による解説映像を見ることが出来る)。 彼の絵の多くはこの手法で描かれており、根気と時が費やされて出来上がっている。 番外編というか、「11人の子どもたちが「日本」ごっこ」という作品も。ネット上では、北斎漫画との関連性を指摘する声も。(https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12325071882.html) wikiで有るのは英独仏語。何れも作品画像や肖像すらない。しかし、むしろ描く行為のその画業のすごさに驚き感動した。全体的に丁寧な作品紹介にも好感。 不満は、一部のライティング。鑑賞者が映ったり、反射して作品が見えずらい。空いており鑑賞に支障をきたすことは無かったが、残念。