フェルメール展 Making the Difference:Vermeer and Dutch Art

2018/10/05 - 2019/02/03

  • 『青と共に黄色も印象に残った』フェルメール展 東京(2018年10月5日~2019年2月3日)

    フェルメールがいっぱいと言うだけで、前売り券のボタンをポチッと押していた。 さて、今回の展覧会は、Making the Difference:Vermeer and Dutch Art と英語では表記。つまりフェルメールの作品をその生きた時代のオランダアートとの対比で見ようという主旨か。 とはいえ、都美術館(2008 7点)の規模や、昨年のルーブル(12点)に迫る作品数が来日するフェルメール作品が中心であることに異論を無かろう。実は今回の展覧会は当日券で2700円と、破格に高い。でも、フェルメール作品数で割ると(今回前後して10作品が来日するが、一度に見られるのは8作品)350円足らずだから、格安とも言えるか? 当日券もあるという状態だったが、特に狭い2階のオランダ絵画部分は激混みだった。あれ以上売ったら売りすぎだろう。 これまで体験してきた展覧会と勝手が違った点がある。①日時指定入場制 ②イヤフォンガイドが無料(海外でたまにある) ③作品一覧では無くて、ブックレットが付いてくる・・・と。ブックレットの文字は大きめで、会場の落とされた照明でも何とか読めた。また、作品横の解説だけを多くの人が見て満足して、肝心の作品鑑賞をしたい人が排除されるという良く見る光景もこれによって避けられた。100円くらい上乗せしても良いから、今後考えてもらいたい手法だ。 特筆すべきは、ライティングが秀逸だったこと。照明が落とされているフェルメールルーム(フェルメールの作品は一室に集められていた)においてさえ、照明が過度に当たって、或いは角度が悪くて、「てかり」が生じると言うことは皆無だった。小さな会場だったので、作品との距離が近く、作品の前に数人立たれるだけで、他の人の鑑賞スペースが殆ど無くなる。仕方なく横から鑑賞しても、ライティングに問題は無かった。個人的な趣向だが、私は照明はかなり作品鑑賞に重要だと考えている。今回のはその経験の中で、かなり秀逸だったと思った。 気になったのは、作品と鑑賞者の距離をもう少し離すべきだったと思うこと。1階をフェルメールだけに充てているが、まだ1階には部屋も合ったはず。フェルメール空間に固執したのだというだろうが、例えば「手紙を読む女」「手紙を読む男」等数点は導入として、階下に下ろしても良かったように思う。