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norinori's ノート

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  • 『平松礼二の作品を中心とした町立湯河原美術館』開館20周年記念展示 (2018年3月~2019年3月)

    湯河原の旅館に3月はじめに二泊しました。その折、町立湯河原美術館を訪問する機会を得ました。 湯河原は東京に近く、その上温暖な気候に恵まれていたので、文人墨客に愛された土地だったようです。解説には、 『 町立湯河原美術館は、竹内栖鳳や安井曾太郎、三宅克己など湯河原にゆかりの作品を集める美術館。平成10年に老舗旅館を改装して「湯河原ゆかりの美術館」として開館しました。 平成18年10月、日本画壇の第一線で活躍する画家・平松礼二画伯の作品を展示する「平松礼二館」を新設し、収蔵品を展示する「常設館」と併せ、館名を「町立湯河原美術館」に変更してリニューアル・オープンしました。』 とあります。 作品の点数もかなりの数あって、一寸見に来たという感じでしたが、充実した2時間近くをここで過ごしました。来館者が宿泊客に比して少ない無いのは、少し残念な気がしました。 さて平松礼二ですが、個人的には一時期、月間「文藝春秋」誌の表紙を飾った作家だという認識と、その表紙に描かれてきた点描的なイメージを持っていました。 今回知ったのは、モネの庭などとの関係が深いことでした。あいにく冬なのでその …

  • 『師辻惟雄氏への山下裕二氏のオマージュとしての展覧会』奇想の系譜展その2 (2019年2月9日~2019年4月7日)

    奇想の系譜展に先月に引き続き行きました。後期作品を見るためです。こうした行動は、私としては珍しいです。と、格好のよい言い方をしましたが、何のことはありません・・・白状すれば、会期の中に二度シルバーデーが入っていたから。 先月(その1)でも書いたように、辻惟雄氏が『奇想の系譜』を表された時代に於いては、今回の6人は『奇想』だったわけですが、若冲見て「いいなぁ」と思った私にとって、「奇想」こそが日本画なのです。だから、今回はわくわくで二度も見に行きました。これは本当の話。 ところで、日美や直前の日に若冲クイズ特番が放送された影響か、当日は大混雑でした。前回よりも少し早い時間に行ったにもかかわらず、順番はその三倍以上も後の方でした。開門時には相当の長蛇の列になっておりました。今回私たちは12時前には東京都美術館を後にしましたが(前期で見た作品はさらっと飛ばしたので)、その時の待ち時間は40分でした。私もそうでしたが、何でも良いから、きっかけが大事だと思います。でも、今回の会場は比較的会話なども小さな声で、落ち着いて鑑賞が出来ました。 余談ですが、この日は上野動物園の開園記念日(無料公開日 …

  • 『永田生慈氏の情熱を見に行った』新北斎展 (2019年1月17日~3月24日)

    膨大な永田生慈氏のコレクションを中心とした展覧会。永田コレクションがどれくらい膨大かは、ほぼ同じ時期に永田コレクションの供給元である島根県立美術館で「北斎―永田コレクションの全貌公開 〈序章〉」という展覧会が行われていることからも分かる。 勢い作品の点数が多い。我々はほぼ3時間で見終えたが、混雑してきた午後の時間帯では、鑑賞の仕方にもよるだろうが4時間以上かかるのではないだろうか。時代別に分けられているのは見やすさの点ではよいかと思った。北斎は齢を重ねる毎にupdateしている作家だから。と言っても、我々は点数が多いので、以前に見ている北斎漫画などのコーナーは飛ばしての時間。 ところで北斎の作品は、日本の作者としては我々としては数多く見てきた部類。北斎とジャポニズム展(https://www.museonote.com/ja-jp/note?a=037f1ef5089ac8d85ea1a99c)やすみだ北斎美術館など。ちなみにすみだ北斎美術館では、北斎漫画がデジタル化されていて閲覧が可能。もちろん今回の売りの一つと思うが初出作品も多く、したがって自身としても初対面の作品がかなりあっ …

  • 『物量に圧倒された』開館5周年記念展 美のスターたち (2018年9月30日~2019年3月30日)

    かつて箱根は足繁く通った。箱根の定宿は「B&Bパンシオン」だった。格安に泊まれ、一応温泉付きだし、朝はパンが食べ放題だった。でも、藤田グループの箱根小涌園関連大改造計画で、それも廃止された。元々は従業員宿舎だったとも聞く。 もう一つ言えば、大涌谷の閉鎖も足を遠のかせた。 で、そのパンシオン時代に、なにやら小涌園の交差点で工事をしていると思っていたら、そのうち出来たのが、岡田美術館だった。工事は比較的周りに配慮され行われたし、玄関だけは少し趣味が悪いとは思ったが、周囲に溶け込む形で完成した。名品を収蔵しているが入館料が高いことで有名な美術館が出来上がった。 今回比較的安宿を大平台に求めて、湯河原温泉から移動してきた。大平台からはバス一本で行くことが出来る。都合5日間の湯河原から箱根への旅路だったが、箱根で一日中雨の日を得た。仕方が無いので、岡田美術館にこもることにした。(まぁもともと行こうと思っていたのだけれど) 入館時に驚いた。海外ではなくもないが、入館時のチェックは、丁度飛行場のようであった。 さて今回出展されている美術品の総数は450を超えるという。一つ1分で …

  • 『科博ペア得チケット時間帯で最大級の混み具合』日本を変えた千の技術博 (2018年10月30日~2019年3月3日)

    国立科学博物館の特別展の金曜(後に土曜も)はペア得ナイトと言って、2000円で二人が入場出来る。現在いつの間にか様々な展覧会の価格が上昇しいる中、値上げされておらず前売りよりも安く入場が可能で、年金生活者には有り難い。 かなりペア得ナイトを利用するが、ラスコーⅢ以来の混みようだった。ラスコーⅢはそれでも子供が多かったので、直に飽きて、会場は空いてきたが、今回は6時半を過ぎてようやく少しゆっくり見ることが出来る状態になった。二組と言っても、子供連れの夫婦であったり、アベックや女性ペアが目立った。 余裕で空いていると思ったので、何故こんなにも?!と思った。 過去の栄光に浸りたい?先人の努力を見知って明日の活力にしたい?デートで技術を解説して魅力を高めたい?・・・いろいろ想像するが分からなかった。それとも、ハヤブサ2効果なのか? 科博は通常展はかなり難解でつまらない感じがする。一方特別展は通常展の固苦しさやフォーマルさを抜け出して、のびのびとした展示が多い。今回もその例に漏れない形式での展示だった。 混雑していたこともあって、私たちは今回初めてのやり方で見て回った。 それは展示の最後ま …

  • 『師辻惟雄氏への山下裕二氏のオマージュとしての展覧会』奇想の系譜展その1 (2019年2月9日~2019年4月7日)

    辻惟雄の「奇想の系譜」を下敷きにした展覧会。山下裕二氏は様々な日本美術シーンのプロデューサーとしても活躍をされているが、ことある毎に師の辻惟雄氏について言及する。今回は、そして直球勝負で監修をしている。「奇想の系譜」の具現化は、師弟の喜びとするところだろう。 三島由紀夫の著書「美徳のよろめき」で「よろめき」は本来の意味に新たな意味を加えた。同様に、辻惟雄は「奇想の系譜」に於いて、「奇想」とは『普通では思いつかない考え。奇抜な思いつき。』(日本国語大辞典)が本来の意味だろうが、日本美術に於いては「革新性」とか「現代性」とでも言うべき意味合いを付け加えることになったと思う。明らかに、「奇をてらう」を超越したものだと思う。奇想の系譜とは、革新性の追求者列伝と言い換えられるのではないか。表紙にあるアバンギャルドとして理解して良いかと思う。奇想と表現することが奇想だった。 私が日本美術を見るきっかけになったのは、若冲。だから若冲は奇想ではない。あえて言えば、動植綵絵。私には、超絶技巧という言葉がしっくりする作品。いい加減な倍率の写真ではとうていディテールを表現出来ない作品。2016年 …

  • 『コレクターの年譜の中に作品を置いてみるという試み』フィリップス・コレクション展 (2018年10月17日~2019年2月11日)

    最初に個人の備忘録的に書く。2018年に100周年を迎えたフィリップス・コレクションは、ダンカン・フィリップス(米)によって、米国で最初に開館した近代美術を扱う美術館です。 この展覧会は、一寸趣向が変わっていた。 表題に表したように、「コレクターの年譜の中に作品を置いてみるという試み」を行った。つまり、蒐集年を区切って、ブロック毎に作品を配置した。 このことに意味を見いだすとしたら、収集家のフィリップスの心の動く様だとおもう。でも解説ではあまり伝わってこなかった。私には。だから、とても面食らった展覧会だった。素人には、やはりゴッホはゴッホで、ピカソはピカソでまとめてみたかった。ダンカンの心の変遷を収集した絵画で迫るということを強く主張したいなら、もっとすべきでは無かったのだろうか。 実際問題、『フィリップスが気に入っていた画家たちについては、その画家専用の展示室を用意して、一室全体を一人の画家で埋うめつくしていました。』と言うことなのだから。 さてフィリップスはまた発掘の人でもあったらしい。その辺については、三菱一号館美術館のブログに詳しい。それを追ってみたい。 第 …

  • 『モノクローム+スローシャッターの世界~空気感を写す~』マイケル・ケンナ写真展 (2018年12月1日~2019年1月27日)

    日本にもゆかりが深い(と後で知った)マイケル・ケンナと言う人の写真展を、例によって東京都シルバーデーで無料で見に。東京都写真美術館の写真展は前衛的なものが多く、難解なことが多いが、この人の写真は風景(日本の風景や或いは世界の有名な場所の写真など)とヌードが中心で、奥底に潜むものが何かと言うことを除けば、素人目にも分かりやすい。 さて、自身も語っているが、結構スローシャッターのものが多い。 例えば、モニュメントバレーの写真。構図的に言えば、ポストカードの世界と言えなくもない。しかし、計算し尽くされた世界が見て取れる。モニュメントバレーは基本動かない。一方雲は動く。動けばそれは軌跡になる。モニュメントバレーは僅かに陰影を動かすのみで、そのスピードは雲のそれよりも遙かに遅い。結果、背景の空をぼかすような形になって、モニュメントバレーにフォーカスがあたり、浮かび上がってくる。二つは共に、ほぼ無限大の対象にも関わらずだ。結果、ポストカード構図が芸術に昇華している。 琵琶湖にたたずむ鳥居は動かずに、雲が手前から奥へと流れている。湖面に凜と立つ鳥居がすがすがしい感じを与える。 つまり、パ …

  • 『<叫び><マドンナ> 再び』ムンク展 (2018年10月27日~2019年1月20日)

    「叫び」来日を心待ちにしていた。第三水曜日、東京都美術館の65才以上無料観覧日に出かけた。若冲の時とは言わぬが、あと二回チャンスがあるにも関わらず、長蛇の列に。前回前々回の「藤田嗣治」「プーシキン」よりシルバーデー的には人気が。出遅れた感はあったが、「叫び」の部屋に急いだ。 「叫び」は、近くで見る人は列をとめないようにして前列で鑑賞、じっくり見たい人はその後ろで鑑賞という形。我々が最初見た時には、列もほとんど無く、後方でかぶりつき状態で鑑賞出来た。11時過ぎに見に行くと、やはり相当の混雑に。叫びの中では一番新しい作品か。 盗難の過程で傷つけられた作品と言うが、素人目には全く分からなかった(後に日美で見ると顔の辺りに傷があったがこれか?)。同じ場所に「絶望」もあった。何れも外との隔絶感は漂ってはいたが、叫びは未だ生命感が残っている感じで、絶望はもはや奈落の底で夾雑物としての音さえ聞こえないという風だった。 「マドンナ」は怖い絵展以来の対面。マドンナは油彩画と石版画のバージョンがある。個人的には前者の方が早いと思っている。すべて石版画のバージョンが来ている。怖い絵展の大原のも …

  • 『鑑真の魂は故郷の薫風を感じ、安らぐ』東山魁夷展 (2018年10月24日~12月3日)

    東山魁夷とは、国立近代美術館の通常展以来の対面。今回は、「緑響く」の実物と「唐招提寺御影堂壁画(主にふすま絵)」を見に行ったと言っても過言では無い。 緑響くは、農業用ため池「御射鹿池」を題材にしたもの。 御射鹿池に行ったことがある。道のどん詰まりで、大型バスのUターンまで出来る観光地に今やなっている。 向こう岸に果たして悠然と(絵的には忽然と)白馬が歩くスペースがあるかどうかは怪しい(それほどに木々の緑が緑色の池に映り込む状況が素晴らしい)けれども、そして少し木々の高さが画の方が低い(たぶん現在は成長している?)けれども、画を知っていて風景に感動するという珍しい体験をした。 それくらい画はそのリアルさを表現している。白馬が魁夷の目の奥には実際に映ったのだろう。それは必然をもって、ゆっくりと歩を進めている。 会場で印象に残った作品の一つは「花明り」。「京洛四季」の一つだという。 浅学を披露することになるけれど、魁夷の作品としては「桜」は珍しいように思えた。円山公園の有名なしだれ桜を題材に取った作品のようだが、今風に言えばドローンで少し上空の視点から描いたような作品。月 …